雑記<壁の下地についてのメモ1>

大学では、意外と下地について学ぶことはありません。自力で勉強するしかないです。構造についてはある程度勉強するのですが、構造に関わらない細かいこととなるとさっぱり。

ただ、実務となると「こんな構造があるよ」程度の知識でどうにかなるわけもないですし、下地ふくめ、細かい仕様について学んでおくことは非常に重要なことでしょう。

というわけで、下地の基本のキホンについて、少しメモを残しておきます。

下地の種類

よく使われる壁の下地は、私の知る限りだいたいこの3種類です。

・木下地
・LGS下地
・コンクリート下地

基本的にこれらの下地の上に石膏ボードを張り、クロスやタイル、塗り壁などで表面を仕上げます。
今回は、この3つの内、木下地とLGS、加えてその上に貼る石膏ボードについて記しておきます。(コンクリート下地についてはまた別に)

木下地

木下地
石膏ボードなどを支えている下地が木の場合のこと
「 住まいの用語集 家仲間コム」より抜粋

下地のパターンとして、最も基本となる下地ではないでしょうか?

ビスが打ちやすくて、カーテンレールなど部品の取り付けが簡単。コストパフォーマンスや加工性に優れ、解体も容易で環境面でも優等生。

ただし、耐火性能を求められる壁には不向きだったりします。

ツーバイフォーや、木質パネル系のプレハブ住宅は、必然的に木下地ですね。ツーバイフォーの場合、片面には合板を貼りますが、内側は角材にそのまま石膏ボードを貼っているのが一般的。

LGS下地

LGS下地
<Light Gauge Steel>の略 軽量規格鉄

構造としては木下地とほぼ同一で、ただ材質が「木」か「鉄」か、という代物です。

木下地との比較としては、
・「火・湿気・虫」に強い
・反りや曲がりがなく、品質が安定している
・工事が早い
・配線や配管を通しやすい
という強みの一方で、
・重ねたり削ったりして長さを調整できないので、細かい調整に不向き
なので、「リフォーム工事」や「無垢材の構造」と相性が悪いです。(逆にRCとは相性バツグン)

RC(鉄筋コンクリート)の建物で間仕切り壁を作る場合、やはりこのLGS下地がほとんどらしいです。もっとも、LGSにもいくつか種類があるので、そこで使い分けはあるようですが。

石膏ボード

石膏ボード
石膏ボードまたはプラスターボードとは、石膏(せっこう)を主成分とした素材を板状にして、特殊な板紙で包んだ建築材料である。安価であるが非常に丈夫であり、断熱・遮音性が高い。壁や天井を造る際には広く使われ、用途に合わせた種類がある。(出典:Wikipedia「石膏ボード」)

どんな下地でも、その上に石膏ボードを張るケースが大多数です。防音性や強度を高めるため、2枚重ね張りするケースもあります。

なぜ石膏ボードがよく使われるかというと、「加工性」や「断熱性」等に優れ、「安価」だということ。なによりベニヤ等の合板と異なり、「難燃性」を持つ素材ということがあります。防火関連の規定をクリアするのに、非常に便利な存在なんですね。無垢材は素敵な素材ですが、あんまり大胆に使用すると、火災に非常に弱くなってしまうので。

デメリットとしては、
・白い粉が大量に舞って、処理が大変なこと
・合板と比べ強度がとても低く、重いものは支えられないこと(だから床には絶対に使えない)

「重さのある照明を石膏ボードに直接ビス止めした結果、数日で落下し、あわや大惨事になるところだった」なんて例もあります。支えられる重さの目安として、壁に物を留める場合、限界は10kg。天井の場合は、ビスが効く下地を追加しておくことが必須となります。

シックハウス症候群の面でも、告示対象外だということもプラスです。実のところ、ロックウールが混ざっていたり、昔はアスベスト入り石膏ボードがあったり、不法投棄され野ざらしになった場合、硫化水素が発生する事件が起きたり、「石膏ボードというだけで安全」ではないのですが。

ただ、本来は逆に有害物質を吸着する性質を持ちます。建物の内側全体を囲うものですので、石膏100%の製品を選んで使いたいものです。

下地について参考になるサイト

「建築の仕事と納まり詳細と」http://osamari.biz/
「建築の納まり図とその解説」http://detail.t-ce.biz/

 

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